独自ドメインのメールアドレスは、名刺やウェブサイトに記載すると一気に信頼感が増し、個人や企業のブランディングにも効果的です。
しかし、実際に運用しようとすると、メールソフトに設定をしたり、送受信のためのサーバー情報を入力したりと、意外と手間がかかるものです。「設定方法を調べながら進めたけど、途中で挫折してしまった…」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、Gmailを使えば、独自ドメインのメールを簡単に一元管理できることをご存じですか?
見た目はそのまま独自ドメインのメールアドレスで、使い勝手はいつものGmail。この記事では、その設定方法とメリットについて、わかりやすくご紹介します。
独自ドメインのメールアドレス、実際どう使う?
独自ドメインのメールアドレスは、ビジネス用やポートフォリオサイトの問い合わせ先として使われることが多く、第三者に「しっかりした印象」を与えるのに効果的です。たとえば「info@自分のサイト.com」のようなアドレスは、GmailやYahoo!メールよりも格段に信頼性が高く見えます。
ただし、実際に運用しようとすると、メールソフト(OutlookやThunderbirdなど)に一つひとつ設定したり、サーバーの送受信情報を確認したりと、初心者には少しハードルが高く感じられることもあるでしょう。使い勝手やセキュリティ面でも不安を感じる方は少なくありません。
Gmailで独自ドメインメールを使うメリット
Gmailに独自ドメインのメールアドレスを追加することで、日々のメール管理が非常にスムーズになります。すでにGmailを日常的に使っている方にとっては、新たに別のメールソフトを導入したり、複数の受信箱を切り替えたりする必要がありません。
さらに、Gmailの強力な迷惑メールフィルタや検索機能、スマートフォンからのアクセス性など、利便性の高い機能をそのまま活用できるのも大きな魅力です。送信時にも独自ドメインのアドレスを差出人として表示できるため、見た目のプロフェッショナルさはそのままに、裏側の運用は非常にシンプルに済ませることができます。
設定は簡単。この手順通りに進めればOK
実際の設定方法はとてもシンプルで、手順さえ間違えなければ10〜15分ほどで完了します。
以下の方法にて、画像付きで詳しくまとめていますので、初心者の方でも安心して取り組めます。
事前に設定のために以下の情報が必要
必要情報① 設定するメールアドレス
必要情報② ①のメールアドレスのパスワード
必要情報③ POPサーバー(サーバーから情報を取得)
必要情報④ SMTPサーバー(サーバーから情報を取得)
1. 右上の歯車マークのアイコンをクリックし、『すべての設定を表示』をクリックします。

2. 「アカウントとインポート」タブ内「他のアカウントのメールを確認」の『メールアカウントを追加する』をクリックします。

3. 追加したいメールアドレスを入力し、『次へ』をクリックします

4. 「他のアカウントからメールを読み込む(POP3)」を選択して、「次へ」をクリックします。

5. 全ての項目を入力し、問題がなければ『アカウントを追加』をクリックします。
ユーザー名:必要情報①
パス:必要情報②
POPサーバー:必要情報③
ポート:995
下部のチェックも以下のスクリーンショット通りに入力する

6. 「はい」を選択し『次へ』をクリックします。

7. 名前を入力し、「エイリアスとして扱います」のチェックを外して次のステップに進む

8. 全ての項目を入力し、問題がなければ『アカウントを追加』をクリックします。
SMTPサーバー:必要情報④
ユーザー名:必要情報①
パス:必要情報②
ポート:587
下部のチェックも以下のスクリーンショット通りに入力する

9. 以下の画面が表示されます

10. ご自身のサーバーのwebメール機能でwebメールにログインする。
xserverの場合以下URLでログイン:https://secure.xserver.ne.jp/xapanel/login/xserver/mail/
ログインのためには必要情報①と必要情報②が必要
11. Googleからメールが届いていることを確認し、表示されているURL(赤枠)をクリックする。

12. 以下の画面が表示されるので「確認」をクリックする。

13. メールを作成する際に差出人の横の▼からメールアドレスを選択できるようになっていることを確認する。

手軽さと見た目の両立ができる、ちょうどいい選択肢
独自ドメインのメールアドレスは確かに見た目の印象が良く、信頼を得るためにも有効です。しかし、運用が面倒であれば長続きしませんし、日々の業務効率にも影響します。
その点、Gmailで一元管理する方法は、信頼感ある見た目と高い使い勝手を両立できる「ちょうどいい選択肢」といえます。特に個人事業主や小規模チームなど、スピード感を持って動きたい方にとっては非常に理にかなった方法でしょう。
まとめ
独自ドメインのメールアドレスは、信頼性とブランディングに大きな効果をもたらしますが、運用の手間がネックになりがちです。
しかし、Gmailを活用することで、その課題をシンプルに解決できます。
設定自体も難しくなく、一度行えばあとは普段どおりのGmailでやり取りできるため、非常におすすめの方法です。ぜひこの機会に、ご自身のメール環境を見直してみてはいかがでしょうか。
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